さいたま市桜区の 修理 板金 鈑金 整備 メンテナンス ペイント
国から認可を受けた認証工場のオートサービスコヤマ です。
「オートサービスコヤマでできる事」 や
「日々の仕事」をマイペースでアップしていきたいと思います。
少しでも当店の事を知っていただけたら幸いです。
よろしくお願いします
今回の修理は
フォルクスワーゲン ニュービートル
ブレーキの効きが悪い
修理です。
ブレーキ、自動車の機能の中では最重要な部分ですね
ここはしっかりと診断して修理していきます。
- 室内の様子
- ブレーキペダル
早速お車の状態をみていきたいと思います。
まず試運転をしてブレーキの効き具合を確かめます。
いつもの通りの力加減でブレーキを踏んでみます。
・・・・・
はい、ブレーキ効きがものすごく悪いです。
力を込めて踏まないとクリープの前進力にも負けそうです。
コワイです。
症状は確認できましたので、原因を探っていきます。
ブレーキペダルの取付状態
ブレーキフルードの量
ブレーキパッドの残りや取り付け状態、サビ付きなど
構成部品を一つ一つ点検します。
エンジンルーム
画像には映っていませんが、試運転の際にエンジンのチェックランプが点灯していましたので、外部診断機を接続して点検していきます。
車のコンピュータにアクセスして電気的、数値的にエラーが出ていないかの点検です。
先程の点検を外面的な点検とすると外部診断機を用いての点検は内面的な点検といったところでしょうか。
点検結果が出ました。
複数のエラーが出ています。
ですが、この段階では全てのエラーを鵜呑みにしてはいけないと私は考えています。
今回の症状と関連性のある項目を選別して点検個所を絞り込んでいくことが大事ではないかと考えています。
今回着目したエラーは「リーン過ぎるシステム」です。
なんだか無理な日本語っぽいメッセージですが外車の診断時には結構出くわします、毎回変だなーと思っています。
「リーン状態」とは 簡単に説明しますと「エンジンが吸い込む空気に対して燃料が薄い状態」です。
このエラーがどうも引っかかります。
「ブレーキの効きが悪い」と「燃料が薄い」 あんまり関係無さそうに思えますよね??
さて、この関係性は一旦置いておいて、このエラー情報をもとに点検する箇所を絞りこんだので作業を進めていきます。
エンジンのカバーを外して点検です。
この赤線の辺りを重点的に見ていきます。
丁度この赤線の裏側にはブレーキのマスターバック関連のパーツがありますがよく見えないので邪魔なパーツを外して点検します。
狙い通り?でした。 異常な部分を発見です。
エンジンルームの奥。
インテークパイプの下側の細いホースが外れているのが見えました。
このホースはマスターバックに繋がっているホースです、(マスターバックとは空気の負圧の力を借りてブレーキを踏む力を強く補助する装置です)
当然ですが、このホースが外れているとマスターバックは機能しなくなり、ブレーキへの補助がなくなりブレーキの効きがとーっても悪くなります。
このホースは樹脂で出来ていました、時間の経過で劣化して継ぎ手の部分が破損し外れてしまったようです。
修理の方法としてはホースの交換になります。外れているホースだけでなく、同じ系統のホースは同じく劣化しているとおもわれますので修理作業は同系統のホースはすべて交換ですすめます。
- 劣化したホース
- 交換していきます
ブレーキ、バッチリ効きます^^
今回はポンプの故障はなくホースのみの交換で症状が改善しました。
良かったです^^
最後にチェックランプをリセットして完了です。
ありがとうございました^^
さて、おまけです。ここから先はヒトリゴトのような物ですのでお暇の時にでもどうぞ^^
先程の「ブレーキの効きが悪い」と「燃料が薄い」の関係性についてです。
この記事を読んでてなんとなくでも分かった方がいらっしゃったらすごいです。
実はこの二つには共通点がございます
まずはエラーの
「リーン状態」である「エンジンが吸い込む空気に対して燃料が薄い状態」
そしてホースが原因で機能しなくなったマスターバック
(マスターバックとは空気の負圧の力を借りてブレーキを踏む力を強く補助する装置です)
この二つに共通したものが「空気」です。
ある事象の発生により、一見すると全く関係がないと思われる場所・物事に影響が及ぶことがあるのです
まるで、「風が吹けば桶屋が儲かる」みたい^^
このエラーのおかげで「空気」関連に点検個所の絞り込みができ故障診断の時間を短縮できたと思います。
外部診断機の重要性を再確認できました^^
長々とうんちく書いちゃいましたすみません。
またよろしくお願いします。ありがとうございました^^