IMA異常 その2です。
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お世話になっております。
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国から認可を受けた認証工場のオートサービスコヤマ カーコンビニ倶楽部ASコヤマです。
「オートサービスコヤマでできる事」 の一つをご紹介いたします。
ハイブリッド車の整備 ハイブリッドシステム故障修理 です
ハイブリッド車整備に欠かせない低圧電気取扱特別教育受講済みです。
ハイブリッド車の整備事例です。
ハイブリッド車もいろいろな車種がありますが、今回はホンダ インサイト ストロングハイブリッドと呼ばれる部類の車種ですね。
症状は「IMAシステム警告点灯」です。
水没していないはずの車のトランクルームになぜか水がチャプチャプに溜まっていた件の続きです。
バスタブからバッテリーを取り外しての点検です
- バスタブ内側
- 水が乾いた跡
この中に水が入っていたのは間違いないようです。
バスタブ底面には水が流れたような跡などが残っていました。
発症は数日前ですので
ハイブリッドバッテリー冷却ファンからの送風で乾いたのでしょう。
バスタブ自体に損傷や割れは見受けられませんでしたので下からの水の侵入はないと思われます。
ですが中に水が入った形跡はありましたので何らかの原因で水が入ったのでしょう。
ここで気になっていた言葉を思い出しました。
お客様に故障までの推移を聞いていた時
「この車は前から、朝車に乗り込むと、内側のガラスが結露するんですよね」
とおっしゃっていたこと。
「水没してませんよ」という言葉の印象が強くて少し遠くなっていましたが、これもとてもヒントになる言葉でした。
トラックルームに溜まった水
車内側の結露
バスタブ内の水跡
現在はショートしていない。自走可能な一時的なエラー。
夏の高い気温の中で異常な高い湿度が突発的なエラーを引き起こした可能性は十分に考えられます。
本来であれば再現したりして確定させていきたいのですが、再現作業の危険性やテスターの数値から今回は判断させていただきました。
バスタブの中はハイブリッドバッテリーだけではなく、その他ハイブリッドバッテリーを制御する為のパーツも沢山入っています。
一時的なエラーとはいえ水が原因の故障は内部的に故障が進み事後数か月経過した後に再発し完全故障するケースも少なくありません。
こちらの車種は今現在リビルド(再生)バッテリーの取り扱いがない事、制御補器パーツも交換したいので、打ち合わせの結果今回はリサイクルパーツを使用することにいたしました。
リサイクルパーツで部品代はかなり節約できたと思います。
リサイクルパーツが届きました。
バスタブ丸ごとの交換です。品番も確認し適合品です。今回は3万キロ走行のお車より取り外したバッテリーだそうです。(このような良品が見つかったのもリサイクルパーツを選択した理由でもあります。)
まだまだ使えそうですね^^
さあ、交換して異常がなければ修理完了です!!
ではないですね。
今回の仕事は
一つ目は「IMAシステム異常の原因を探す」
二つ目は「水没していないのに水が溜まる原因を探す」
ここからは 二つ目の「水没していないのに水が溜まる原因を探す」です。
こちらを解決しないとまた同じことになってしまうかもしれません。
なぜ水が溜まるのでしょう?
この水は何でしょう?
この水はどこから来たのでしょう?
不明なことばかりです。
まずは水が車内のどの範囲まで入り込んでいるのか調べてみようと思います。
トランクルームだけでなく運転席などの床下は浸水しているのでしょうか?
座席を外してカーペット下を確認します。
トランクルーム以外は全く浸水の跡は見受けられませんでした。
範囲はトランクルームのみになります。
トランクルームと後ろ座席の間の床は仕切りのようになっていて水は行き来出来ない形状でした。
ということは「水の侵入は後ろ座席より後ろから水は侵入した」と考えられます。
・大雨の日にトランク開けっ放しにしてしまった
・トランク内でアウトドア等で使う水の入った大きな容器をひっくり返してしまった
なども考えられますが、違うと思います。
先のトランク分解する画像を振り返ってみると
最初の作業時の画像です。
この時は水没など気にせず作業しておりました。
今確認しても全く濡れたような跡は見受けられません。
もし大雨でトランク開けっ放しなどしていたらここに何かしらの形跡があってもよいと思いますので、その線ではないと思います。
どこから水が入るのでしょう。
トランクの内張を濡らすことなく床下に水。
このキレイなフロアやシーリングを見てもこの車が事故歴のある車ではない事がすぐにわかります。
水たまりなどの水撥ねで床下の雑な修復跡から浸水もないでしょう。
この深くなっている部分だけに水が溜まるのです。
他は乾いているのです。
画像を載せる数に限りがあるので
IMA異常 その3 に続きます
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